なんか最近、上から命令調の本のタイトルが多いですね。しかも、内容も小泉首相以来の一言言い切り型。今日見たのは
「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」
なんでこんなタイトルが流行るんでしょうね。
最近この手のタイトルがあまりに多くて慣れてきたけれど、個人的にはその態度にちょっとカチンと来るんですよね。
ちょっと視点を変えて、どんな人がこう言う言い方をするのかと考えてみた。ステレオタイプとしては、気むずかしそうで、でも物を知っていそうな古老、ってのが私のイメージ。
もしそれが一般に共有されている感覚だとしたら、タイトルをつける方は、その本に気むずかしい物知りのじいさんのような、「ちょっと親しめて信頼できそうな身近の権威」といったイメージを持たせようとしているのかな。
表現の中のちょっとした言葉遣いに込められた使い手の意図を考えてみるとおもしろい。特に、本のタイトルのように非常に限られた字数で人の注意をつかんで印象づけなくてはならないところでは、言葉選びの工夫は大変だろうね。
てなことを、考えた土曜日の昼。